レンタルサーバーをデータベースに外部接続するメリットと注意点

レンタルサーバーを運用するときには、利用目的によってはデータベースに外部接続すると便利です。レンタルサーバーによっては標準設定として外部のデータベースに接続できるようになっています。

データベースに外部接続すると何がメリットなのでしょうか。この記事ではデータベースを活用する上で知っておきたいポイントを基本から紹介します。

レンタルサーバーのデータベースへの外部接続とは

レンタルサーバーを利用するときにはウェブサイトを作成したい、ブログを作りたい、データ計算に使用したいなどといったさまざまな目的があります。利用目的によってどのようにレンタルサーバーを活用するのが良いかは異なりますが、データを保管して使いやすくする上ではデータベースを用いるのが良い方法です。

データベースとはデータを効率的に利用できるように整理されたものを指します。集められたデータをまとめて管理し、ユーザーやプログラムが簡単に必要なデータを取得できるようにしているのがデータベースの特徴です。

レンタルサーバーではサーバー上にデータベースのシステムを構築することが可能です。しかし、あえてレンタルサーバー上にデータベースを構築せずに外部のデータベースに接続して利用することもできます。レンタルサーバーのデータベースへの外部接続とは、レンタルサーバーの外に用意したデータベースに接続して利用できるようにすることです。

データベースにはさまざまな種類があり、製品として販売されているものもたくさんあります。現場に合わせてカスタマイズしやすい設計のデータベース製品が多いため、新たに開発するよりも既存のデータベースを使用するのが一般的になっています。

外部接続によく用いられているデータベースの例

レンタルサーバーからの外部接続によく用いられているデータベースにはMySQL、SQL Server、PostgreSQL、Oracle Databaseの4種類があります。いずれもリレーショナルデータベースと呼ばれる仕組みのデータベースです。

リレーショナルデータベースとは行と列によって定義されるテーブル形式のデータを取り扱うのが特徴で、汎用性が高いことからレンタルサーバーの外部接続先としてよく選ばれています。また、4製品ともSQLを使用している点も共通しています。

SQLは昔からよく用いられているデータベース言語です。ISOによって標準化されているので、言語を覚えればMySQLでもPostgreSQLでもソースを改変してデータベースを最適化できます。MySQLはオープンソースのデータベースで、拡張性が高いことから人気があります。

データの処理速度も高い水準になっているため、汎用性の高いデータベースです。SQL Serverは直感的な操作をしやすい点がよく注目されています。改変して最適化してから使用するよりも気軽にデータベースを使いたいというときに向いているサービスです。

PostgreSQLもオープンソースで拡張性も機能性も高いことからデータベースエンジニアから人気があります。C言語やJavaなどとの相性も良いことから、データベースを用いて高度なプログラミングをする際にもよく用いられているデータベースです。

Oracle Databaseは基本的に有償サービスとして提供されているOracle社のデータベース製品です。標準機能が充実していて、セキュリティ対策も徹底されています。データベース開発をせずに十分な機能を持っているデータベースを利用したいときに適しているサービスです。

Oracleのスタッフによるサポートも受けられるので、初めてレンタルサーバーに外部接続してデータベースを使う場合でも心配がありません。このようにデータベースによって個性があるため、利用の際には比較検討して決めるのが大切です。

レンタルサーバーでデータベースを活用している事例

レンタルサーバーをデータベースに外部接続して活用している事例はたくさんあります。最も典型的なのはECサイトの作成と運用です。ECサイトの制作ではレンタルサーバー上にサイトを構築します。その際に必要なテキストや商品画像などはレンタルサーバー内に格納することも可能です。

しかし、商品画像や説明文などの情報をデータベースにして外部に保管すると、他のサーバーからもデータを使いやすくなります。例えば、アプリを開発した場合には共通のデータに基づいて運用することが可能です。店頭の在庫管理も共通のデータベースを利用できるため、外部接続する形にすることで効率的な運用を実現できます。

レンタルサーバーをデータベースに外部接続するメリット

レンタルサーバーをデータベースに外部接続して運用すると、データの処理の高速化と一元管理ができるのがメリットです。莫大な量のデータを管理していると処理速度は低下してしまいがちです。データ管理に特化しているデータベースを使用すると、データの取得や記録に無駄な処理をせずに済むようにデータが整理されているため、処理が高速化されます。

また、ECサイトの事例で紹介したように、データベースをレンタルサーバーの外部に用意することで、他のサーバーからもアクセスしやすい環境を整えることが可能です。データを複数のサーバーから読み書きできるようにするための一元管理の環境を構築することができます。

レンタルサーバーをデータベースに外部接続するときの注意点

レンタルサーバーでは外部データベースを利用するときに注意点があります。データベースの徹底したキュリティ対策が必要なので気を付けましょう。外部接続したデータベースのセキュリティが貧弱だった場合にはデータが漏洩したり、操作されてしまったりするリスクがあります。

レンタルサーバーにデータを保管しない仕組みにすると、レンタルサーバーのセキュリティに脆弱性があった場合に個人情報などの漏洩が起こらないのは魅力です。しかし、外部サービスのデータベースを利用している場合には自分でセキュリティ対策ができる範囲には限界があります。

外部接続しているデータベースのサーバーが障害を起こしてしまうと、復旧されるまで利用できなくなります。動作が安定しているデータベースを選ぶのが重要です。また、データベースシステムの不具合によってデータが消失するリスクもゼロではありません。

貴重なデータは定期的にバックアップしておく必要があります。

レンタルサーバーはデータベースに外部接続すると便利

レンタルサーバーを運用するときにはデータベースに外部接続するとデータを一元管理できるので便利です。

オープンソースのデータベースもありますが、企業が運営しているデータベースサービスもあるので気軽に使い始めることができます。外部接続するときにはセキュリティやデータベースサーバーの安定性について考慮して、安心して利用できるデータベースを選びましょう。